ARIAガイド › カウンセリング記録と守秘義務

カウンセリング記録の残し方 — 守秘義務とクラウドの境界線

最終更新: 2026年7月11日 | 対象: 心理カウンセラー・公認心理師・キャリアコンサルタント・士業・人事

結論: 記録の残し方は「音声がどこへ行くか」で決まる

カウンセリングや面談の記録で最初に確認すべきは、記録ツールが音声・テキストをどこで処理するかです。整理すると3類型になります。

類型音声の行き先守秘義務のある面談での扱い
手書き・手打ちメモどこにも行かない安全だが記憶頼み・時間がかかる
クラウド文字起こし外部サーバー(保存・場合により学習利用)明示同意+規約確認が必須。無料プランは特に注意
端末内(オンデバイス)処理端末から出ない音声流出の経路が構造的に存在しない

クラウドに上げる前のチェックリスト

  1. クライアントの明示同意はあるか(録音自体と、外部サービス利用の両方)
  2. サービスの利用規約・プライバシーポリシーで、音声・テキストの保存期間と学習利用の有無を確認したか(無料プランは学習利用ありの場合が多い)
  3. 所属団体の倫理綱領・ガイドライン(公認心理師法の秘密保持義務、各協会の倫理規程など)に照らして問題ないか
  4. 情報漏えい時に説明責任を果たせるか(どこの国のサーバーか、暗号化はどうか)

この4点をクライアントごとに毎回クリアするのは現実的に重く、多くの専門職が「録音はするが文字起こしは手作業」に留まる理由になっています。

録音同意の取り方(実務)

端末内処理という選択肢

近年のiPhoneは、文字起こし・話者分離・AIによる要約まで端末内で処理できる性能があります。ARIAはこの方式のアプリで、音声も文字起こしテキストも端末から送信されません。クラウド利用の同意説明が「録音は端末内にのみ保存されます」の一文で済むため、同意取得の負担も下がります。逐語録の下書き生成にも対応しています。

注: 本記事は一般的な実務情報であり、法的助言ではありません。個別の判断は所属団体の規程・専門家にご確認ください。

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